長所と短所

 長所ってなんだろう。

 短所ってなんだろう。


 長所、短所といえば、特に就活の時(自分の場合は役所なので官庁訪問だったが)にエントリーシートに書かされたり、面接で聞かれたりしたもんだ。

 どのような性分が長所にカテゴライズされるのだろう。
同様に短所にカテゴライズされるものとは。


 自分を具体例にして考えてみよう。

 まず、自分は落ち着きがない。
これは表現からも短所にカテゴライズされるであろうし、妥当だと思う。
 人が話を聞いている時、すぐ別の事を考えてしまう。
また、ある一つの仕事に取りかかっている時、別の仕事の事を考えてしまう。
常に気が散漫している。
 でも、その反面、複数の物事を同時に考えたり、進めたりすることができるのは落ち着きがないからだと思う。
これは長所といえるのではないだろうか。

 また、落ち着きがないと通ずるところがあるが、自分は小さい頃から親に短気な性格を直せと言われてきた。
すぐカッとなってしまう。
しかし一方で、他人からすれば何を考えているのか理解しやすいのではないだろうか。


 何が長所で何が短所なのか、家庭や学校教育の中で長い時間をかけて植え付けられてしまったのかもしれない。
長所っぽい表現、短所っぽい表現とともに。


 会社で隣のデスクに座っている中国人の王くん。
たまに一緒に飲みに行くのだが、ビールを注文してから1分も経たないうちに店員に催促する。
日本人的な感覚でいえば気が短すぎるのかもしれないが、自分は便利なやつだなーと思っている。
決断から行動までのスピード感がとても爽快。

 今身近でそのようなことを目の当たりにしたり、こうしてブログを書いていることから、この違和感は上海に出てきてからより強くなったのであろう。

 このように感じた事ももともとはインターネットによる影響が大きい(この文脈では別の話ですが)。


 長所は短所で短所は長所。

 そもそも長所・短所じゃなくて単なる「特徴」。

 日本人全員が落ち着きがあって気が長く、そういう人間だけが集まっていたら。。。と想像すれば、容易な話だと思いますが。