評価経済社会

 先月、上海滞在中に読んだ本。

 基本、今日の高度情報化社会のお話。

 まず、高度情報化社会とは、一つの情報に対する解釈が無限に流通する社会であるということ。
その情報を受け取った側は、価値観も同時に受け取って、影響を受ける。
 一方で、インターネットとという双方向装置によって、同様に他者に影響を与える側にもなる。
 高度情報化社会においては、貨幣経済社会のお金の多い少ないの貨幣資本よりも、イメージ等の評価資本による影響力が優越する。
 というのが、評価経済社会

 個人の価値観が多様化する評価経済社会
私が前職の公務員を辞めたのも、来月から上海に行くのも、情報による影響を受け、価値観が再構築されたからであろう。
 価値観の多様化しているから、他人との価値観の相違は前提となるし、例えば恋愛、結婚、家庭等においても同様である。
 同時に常に情報を受け取り続け、影響を受けやすい私なんかは、現在持っている価値観のスペックはどんどん更新されていくのであろう。
極端な話、昨日と今日で言っていることが違かったり(結婚は無理そうだとつくづく思う)。
 しかし、影響を受けてばかりではいられない。
こうしてブログをやろうと思ったのは、今後もし仕事とかで評価資本が必要な場面に遭遇した時のために、少しでもアウトプット力を備えつけとく、というのが理由の一つである。

 この手のもので長続きしたことはありませんがねw

 最後に、著者の岡田斗司夫さんて方は、オタキングexという会社の社長で、この会社は社員1人あたり年間12万円を社長に支払って成立しているとのこと。
その収入があるので、本の売り上げからの印税を受け取らずに広告費に回したり、その他講演や雑誌の取材等をノーギャラで受けることができる。
 著者の評価資本があってからこそ成立するわけである。
 

評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている

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